ジェイビーってどんな会社?【前編】

取材・構成・文 神保美佳

前回まで2回に渡り、『うちのポチ』シリーズやリメイク機『うちのポチーズ』に関する情報をメインに、その誕生秘話やジェイビーの羽根モノに対する考え方などをご紹介しました。そこで今回そして次回は、気になるジェイビーというメーカーについて、さらにインタビューを交えてご紹介したいと思います!


ジェイビーロゴ


【すろんこフラワー】
2013年発売

まず、社名(JOY BRAIN)の由来やコーポレートマークの「j」についての意味、イメージカラーにオレンジを採用された理由を教えて下さい。

「社名につきましては、当社WEBサイトでもご紹介している通り“頭脳集団”を目指していく、という意味を示しています。マークは頭文字の“j”を基調に、上の丸い部分がパチンコ玉、下はハンマーというイメージで考案しました。コーポレートカラーのオレンジは、太陽が熱く燃えるイメージが由来です」

SANKYOブランドのパチンコメーカーとして、2008年に一号機『CRパチンコサラリーマン』を発売されましたが、非常にユニークなテーマやシステムが話題になりましたね。

「あの機種は、まさに凄腕のアイデアマンが考案した元ネタに、例えば打ち手がオリジナルの演出をカスタマイズできるなど、面白そうな付加要素を加えて完成しました。スペック的にも、約40分の1で確変1回転が非常にアツい変り種も発売し、長くご好評頂きましたね」

サラリーマン以降もポチーズまで12機種を発売され、どれもすごく工夫が光っています。こうしたアイデアの源は、どこから生まれて来るのでしょうか?

「弊社では、特別にアイデアを募集したりということはやっていないのですが、例えば簡単な箇条書きのメモを提示したり、盤面がプリントされた紙にラフスケッチで形を作って提案したり、普段ホールで打っている時“ここは納得できない”と思った演出を排除するなど、自分たちが打ちたいものを追究していきながら開発を行うようにしているんです。おそらくそういう過程で、これまでになかった工夫などが誕生することが多いのだと思いますね。開発スタッフは少人数ですが風通しがよく、営業との意思疎通も頻繁に行って役立てています」

社員の皆さんの中で、特に思い出深い自社機はありますか? 開発、営業それぞれの声を聞かせて下さい。

「開発としては『すろんこフラワー』で、リーチを搭載しなかったらどうだろう? というアイデアを盛り込んだり、ポチーズでも役モノなどでだいぶ苦労したことがあったので、発売できた時は嬉しかったです」 「営業としては、弊社を代表する『J-RUSH』シリーズになりますね。一部のホール様では本当に沢山導入して大切に使って頂いていますし、色々な声を社内にフィードバックすることで、さらに進化した機種をお届けすることができています」

先ほど、開発のプロセスで「納得できないものは排除する」とありましたが、具体的に今のパチンコの問題点はどこにあって、どういう対処をされているのでしょうか?

「パチンコって、本来図柄が揃ったら当って玉が出る、というシンプルなものなんですよね。しかし、最近は何層もの予告があったりさんざん煽って煽って何もなかったり、ハズレかと思ったら最後にギミックが動いて当って、今までの煽りは何だったんだろう? などと、ちょっとイライラしてしまうことが多いと思うんです。ですので、我々はまず“予告の予告”はやめる、当ったらちゃんと玉が出るといった、本来の楽しさや分かりやすさを盛り込むようにしています」

確かに、そろそろ過剰気味の演出は何とかした方がいいかもしれないですよね。

「ただ、今のパチンコはエンターテインメントとしての側面も大きいので、“キレイな画面で演出を沢山見たい”というお客様も、もちろん少なくありません。私たちはSANKYOの第3ブランドとしての強みを生かし、他にできないものを作っていくという方向性で、これからもオリジナルにこだわりたいと考えています」

神保 美佳プロフィール

ライター・コラムニスト。法政大学卒業後、パチンコ好きが高じて1990年OLから遊技業界誌記者に転身。93年に独立し、「パチンコ必勝ガイド」などの専門誌をはじめ業界誌、週刊誌、スポーツ紙、WEB媒体などでコラムや取材記事を執筆。主な著書「パチンコ必勝大図鑑(白夜書房)」「パチンコ年代記(バジリコ)」など。