ジェイビーってどんな会社?【後編】

取材・構成・文 神保美佳

ジェイビーって、どんなメーカーなの? …そんな疑問から始まった前回のインタビューに続き、今回はヒット機種『J-RUSH』をはじめ、気になる新機種のお話まで、さらに深くお届けします!


【J-RUSH】
2009年発売


【J-RUSH2】
2012年発売

やはり、ジェイビーさんといえば『J-RUSH』というイメージがありますが、この機種が誕生した経緯を教えて下さい。

「J-RUSHは、SANKYOのアレンジボール『ビッキー』シリーズをイメージし、シンプルな機種を作りたいと発案した開発スタッフが、ゲーム性をメモにまとめたのが始まりでしたね。最初は中央に潜水艦の役モノがあって、潜ったら確変の期待がある…みたいなゲームのアイデアもあったのですが、時間や予算の都合もあって、7セグを使ったものになりました」

続編の『J-RUSH2』には、どのような工夫をされたんですか?

「見た目の表示を大きくしたり、いちいちハンドルを戻すわずらわしさをなくすため、ラッシュ中はずっと右打ちにすることが決まりました。特に右打ちに関しては、実際に営業からのフィードバックによって市場の声が生かされていますし、ご好評を頂いています」

『J-RUSH』シリーズが人気を集めた要因は、どこにあったと思われますか?

「この機種は、特に中部地方で根強い支持を頂いているのですが、固定のお客様が沢山ついている、というのが強いところだと思います。機種自体も、シンプルで余計なことをやっていない分“この動きがあったら当りそうだ”など、お客様の方で色々と想像できる余地があるのも、逆に良かったんじゃないでしょうか」

今までのラインナップには、いくつかSANKYO機種のリメイクもありましたが、そうしたものを開発する際、気をつけていることはありますか?

「古いヒット機種をリメイクする時は、そのままだと今の市場に受けないところもありますし、かといって派手にし過ぎてもどうかというのがあって、正直兼ね合いが難しいですね。そうしたことを踏まえ、例えばフィーバーゴーストなら“大きいとアツい”、超天竺なら“数が増えるとチャンス”といったように、分かりやすいポイントを加えてリメイクするようにしています」

その他、唯一タイアップとして発表された『ディンガ』もありました。こうした、いわゆるタイアップものについてのスタンスを教えて下さい。

「タイアップを否定するわけではないのですが、現在の市場動向を考えてみると、果たしてそれだけが効果的かどうか疑問もあります。既存のものを使うと自由な表現の制約が発生することもありますので、ゲーム性に合えば採用するなど、臨機応変に対応したいと思っています。ただ弊社としては出来る限り、リメイクやオリジナルで工夫を盛り込んで行きたいですね」

教えて頂ける範囲で、今後の新機種について「予告」をお願いします…!

「まず、J-RUSHについてはニーズも高いので、今後もシリーズを出して行きたいと思っています。羽根モノタイプもコンスタントに年一機種程度は考えていますし、弊社らしいアイデアを盛り込んだ新機種にも、期待していて下さい」

では、営業および開発ご担当者様それぞれから、今後の動向についてメッセージをお願い致します。

「営業としては、やはりSANKYOのブランドとして内容が他とかぶらないようにしつつ、玉や役モノの動きに一喜一憂できる、パチンコ本来の面白さを追究した機種をお届けしたいと思います。今市場で失われている、単純で分かりやすいものこそが必要ではないでしょうか」

「開発としては、オリジナルのアイデアを盛り込みつつ、初心者が打つきっかけになるような、分かりやすい機種を作っていきたいですね。今後はそうした機種によって、市場を拡大して行くことが重要では…と考えています」

神保 美佳プロフィール

ライター・コラムニスト。法政大学卒業後、パチンコ好きが高じて1990年OLから遊技業界誌記者に転身。93年に独立し、「パチンコ必勝ガイド」などの専門誌をはじめ業界誌、週刊誌、スポーツ紙、WEB媒体などでコラムや取材記事を執筆。主な著書「パチンコ必勝大図鑑(白夜書房)」「パチンコ年代記(バジリコ)」など。