小田部新社長インタビュー


 今年2月から、ジェイビーの新社長に小田部利得氏が就任されました。そこで今回は、今後のジェイビーの戦略や業界の展望、さらには趣味といったお話まで、新社長の横顔に迫ってみました。

まずは、小田部社長の簡単な経歴から教えて下さい。

「私は1984年、SANKYO東京支店に営業として入社しました。以来、16年間東京に在籍した後、横浜支店長、八王子支店長を務め、パチスロ事業本部長や営業副本部長を経てから、2012年に弊社へ移籍しました。そして今年2月に代表取締役社長に就任した、というのが経歴です」

社長に就任後、まず何をされましたか?

「SANKYOの完全子会社化が決定して以降、すぐに決まった人事ですから、特にこれといったことはやっていないですね。もちろん関係各所へのご挨拶まわりなどは、行っています」

社長から見た、ジェイビーという会社のアピールポイントはどこでしょうか?

「まだまだ若い会社ですから認知度は低いと思いますが、少人数で非常に意思決定が早いところが強みだと思います。風通しのいい社内体制もできていますし、そうした環境の中で、とにかくホール様で長く使って頂ける機種を開発し、設置台数を増やして認知度も上げていきたいですね」

パチンコ市場は、近年ファン人口の減少やメーカーの破綻、さらにはMAX機の規制など、大変な苦境に立たされています。そうした中で、御社の戦略があれば教えて下さい。

「残念ながら、パチンコ人口が今後増えていく見込みは厳しいかな、と思っています。そしてパチンコ市場では、数万台かそれ以上設置の“メガヒット”か、数百・数千台で終わってしまう“全くダメ”の二極化が進んでいるのが現状です。そのような中、弊社では独自路線でしっかりと売れるものを作っていくしかないと考えていますね。SANKYO、ビスティではできないような発想を盛り込んだ、ジェイビーならではの機種を発表していくことが大切だと思います。そういう意味からも、弊社ではタイアップは一切やらないつもりです」

それに関し、パチンコ業界では「SUPER小当りRUSH機(※大当りの間を、小当りの集中でつないでいくようなゲーム性を搭載した、新たなタイプ)」など新しいジェンルの提案や、「遊パチ(=遊べるタイプ)」の見直しなどによって、顧客拡大をはかろうという動きがあるようです。そうした動きへの参画や、御社としての新たなご提案等は考えていらっしゃいますか?

「もちろん、そうした業界の動きは念頭に置いていますし、適宜対応していくかもしれませんが、当面はあまりとらわれずにやっていきたいですね。私の経験上、ブームはメーカーが創っていくものだと思うんです。例えば、SANKYOの『パトラッシュ』などは、当初ネーミングでよくネタ扱いされていましたが、いざ人気を博すと“パトラッシュタイプ”などと、立派なジャンルになっている。ヒットや流行をあらかじめ予想するのは非常に難しいのですが、市場にブームが起こせるような機種作りを、まずは考えていきます」

社員の皆様にお願いしたいことや期待していることは、何かありますか?

「開発に関して言えば、自由な発想で作り続けてほしい、というのがあります。私は“賛成多数”という意思決定があまり好きではないんです。たった一人であっても面白い意見を出してくれれば、GOサインを出したいですね。そして、営業に関してはまず人とのつながりを大切にしてほしい、と思います。経験上、単に台を売るのではなく、相手に興味を持ったり話をよく聞いてそれをフィードバックするなど、細かいケアが実績につながっていくと確信しています。社員には、そういった心がけを期待したいですね」

ここからは、社長のプライベートについても教えて下さい。趣味や特技は何かありますか?

「以前はゴルフが好きだったのですが、現在はもっぱら車に乗ることですね。ドライブに遠出したりとかそういうことでなくても、とにかく車に乗っていると気分転換やストレス解消になるんです。元々好奇心が旺盛で、30年程前には、まだほとんど誰もやっていなかったスノーボードに夢中でしたし、エンジンのついている乗り物は、一通り体験したいと思っているほどなんですよ。まだ未体験ですが、海外でF-1やジェット戦闘機に乗れるツアーなど見つけると、ついつい興味を持ってしまいますね」

プライベートでのパチンコ歴や、腕前などを教えて下さい。

「パチンコは、個人的に玉の動きに一喜一憂できるものが好きですね。一番好きだった『スーパーコンビ』では、かなりの玉数を出したこともありました」

社長にとって、パチンコとは何ですか?

「一言で言うとすれば“生き甲斐”でしょうか。私は営業畑をメインで歩いて来ましたが、例えば台のメンテナンスでお得意様に満足頂ける結果をきちんと出したり、それによって人間関係を築いていったり、そういう積み重ねが自分の人生の指標と重なる部分が、非常に多かったと実感しているんですね。ですので、生き甲斐と言っていいかもしれません」

今後、ジェイビーとして具体的な目標はありますか?

「まずは、年間販売台数トップ10に入ろう、というのが合い言葉になっています。それに付随して、社長としても社業をもっと発展させていきたいと思っています」

最後に、ファンの皆様へメッセージをお願いします。

「とにかく、まずは弊社の機種を打って頂きたいですね。今後も引き続きタイアップなどを行う予定はありませんが、分かりやすいパチンコ本来の楽しみを独自のアイデアで盛り上げていきますので、どうぞご期待下さい」

神保 美佳プロフィール

ライター・コラムニスト。法政大学卒業後、パチンコ好きが高じて1990年OLから遊技業界誌記者に転身。93年に独立し、「パチンコ必勝ガイド」などの専門誌をはじめ業界誌、週刊誌、スポーツ紙、WEB媒体などでコラムや取材記事を執筆。主な著書「パチンコ必勝大図鑑(白夜書房)」「パチンコ年代記(バジリコ)」など。