『CRフィーバーパワフル2018/ZERO』開発インタビュー

取材・構成・文 神保美佳

今月から、遂にホール導入が始まった『CRフィーバーパワフル』新シリーズ。今年は元祖パワフルが登場してから25年という節目を迎え、新作も様々な部分でパワーアップしているようです。そこで今回は、ジェイビーの開発担当の皆さんそして小田部社長に、見どころや開発時のエピソードをお伺いしました。


【フィーバーパワフル 2018】


【フィーバーパワフル 2018 ZERO】


【HOLD7 出現】


【フォーシーズンモード】

まずは今回『フィーバーパワフル2018』そして『フィーバーパワフルZERO』という、2種類のスペックを発表された経緯を教えて下さい。

「前作はラウンド振り分けタイプのみでしたが、もう一つ出玉感があり保留に期待が持てる、元祖に近いタイプのZEROスペックを開発することで、幅広いお客様のニーズに応えようと思ったからです。また、2タイプを発売することで、ホール様にもパワフルのコーナーを一層大きく扱って頂きやすいのではという思いもありました」

ZEROというと、2006年に登場した『フィーバーパワフルZERO』がありましたが、イメージはそちらに近いものでしょうか?

「そうですね、特に会社帰りの方などが短時間でも勝負できる台という意味では、今後のスタンダードにもなりうると考えています」

今回、保留が4個から8個に増えている理由は?

「保留が満タン状態で打ちっぱなしにしても、技術的に大きな差が出ないように配慮しました。また、先読みなど保留を生かした演出が盛り込みやすいという狙いもあります」

新たに採用されている「セブンストックシステム」の見どころはどこでしょうか?

「今作では、シャイニングスターギミックを取りやめ、大当り後にHOLD7ギミックが出現し、両脇にある7が赤く光れば保留内での大当り濃厚という仕掛けを盛り込みました。7ランプは、レインボーに光ることもあり、そちらは複数回の大当りへの期待感が持てます。こうした新システムのため、従来液晶で保留内での大当りを示唆していたキャラのストッキーは、今回は出ていません」

演出面では、新たに「フォーシーズンモード」が加わっています。こちらの特徴や見どころを教えて下さい。

「前作では、演出がほとんどないクラシカル、そして演出盛り沢山のパワフルという2種類のモードがありました。しかし少し極端だったという声もあり、その中間をということで誕生したのが、フォーシーズンモードです。 このモードでは何か予告が出ればリーチに期待できる、というバランスを考慮しました」

新モードのテーマは、四季以外に候補はありましたか?

「いくつか候補はありましたが、今後それらが採用される可能性もありますので、今回は秘密でお願いします(笑)ただ、候補の一つに“ミュージックモード”というのがあり、それは先読み演出としてパワフルモードに新たに加わっています」

他に、前作との変更点やぜひ見てほしいという演出はありますか?

「まず、クラシカルモードでは先読みを廃止して、よりオリジナルに近いものにしています。パワフルモードでは、先ほどの新しい先読みだけでなく予告バランスを見直し、何も出現しなくても当るパターンを用意していますので、前作との違いを体感して頂きたいです」

“JB(ジェイビー)”という文字がどこかに隠されているパターンもあるそうですが?

「ちょっとした開発者の遊び心で、大当り終了画面のどこかや、特定リーチで当った時のどこかのマスに“JB”と表示されます。もし目にした時は、楽しい気分になって頂ければ幸いです」

プレミアム演出で、おすすめは?

「今作でもドラム君が登場すれば大当り濃厚です。その他には、フォーシーズンモードで季節の入れ替わりの法則崩れなど、なかなか気付きにくいものもあり、そういったパターンを見つけて頂くのもおすすめです」

さて、キャラクターについてなのですが、今作では遂に夢夢ちゃんたちを担当する声優さんが交代されたそうですね。

「パワフルシリーズ25周年そして10作目という節目を迎え、新たに夢夢ちゃんを竹下礼奈さん、ナナちゃんを水間友美さん、そしてジャムちゃんを永塚優衣さんが、それぞれ担当することになりました。決定にあたってはオーディションを開催し、キャラクターイメージに合った方を選出しています。ぜひこれまで同様、3人のキャラを可愛がって頂きたいですね」

16R中の楽曲も新しいものが搭載されていますが、そちらのポイントは?

「今作では16R大当り中の楽曲に新しく“DREAM_FEVER”そして“Go Go Power”の2曲を搭載し、そちらも新しい声優さん達に歌って頂いています。歌詞をよく聴いて頂くと、例えば“驚き桃の木”などパワフルシリーズでおなじみのフレーズが出て来ますので、大当りとともに楽しんで下さい」

今作は、演出そして声優さんに至るまで、あらゆる部分でまさに新時代を切り拓く存在になりそうですね。では最後に、開発担当の皆さんそして小田部社長からファンの皆様へメッセージをお願い致します。

「パワフルシリーズ25周年ということもあり、色々な部分でリニューアルを行ってはいますが、基本的なゲーム性は変えることなくファンの皆様を裏切らないように開発を進めました。これまでと変わらぬ面白さとともに、新たな魅力も味わいながら楽しんで下さい(開発担当)」

「現在のパチンコ市場では、ゲーム性が複雑化してしまい、年配の方の打てる台がなかなかなく稼動が落ちる一方となっています。そんな中、今回特に『フィーバーパワフルZERO』は分かりやすいゲーム性に加え、出玉も満足して頂けるスペックとして広く受け入れられるものと自負しております。新規則移行に伴い今後約3年間という期間ではありますが、同タイプが新時代のスタンダードになるべく、ぜひファンの皆様に育てていって頂きたいと思っています。ぜひ多くの方に打って頂きたいですね(小田部社長)」

有り難うございました。

神保 美佳プロフィール

ライター・コラムニスト。法政大学卒業後、パチンコ好きが高じて1990年OLから遊技業界誌記者に転身。93年に独立し、「パチンコ必勝ガイド」などの専門誌をはじめ業界誌、週刊誌、スポーツ紙、WEB媒体などでコラムや取材記事を執筆。主な著書「パチンコ必勝大図鑑(白夜書房)」「パチンコ年代記(バジリコ)」など。